研究開発は、基盤技術の深耕およびコア技術の拡大・進化により、既存製品の競争力強化と次世代の新製品開発を推進しています。また、企業や大学の研究機関などとの交流やオープンイノベーションを積極的に進め、創造的な研究開発とスピードを重視して取り組んでいます。

研究開発への取り組み

開発本部では、顧客ニーズに的確に応え、高付加価値製品開発を生産本部・営業本部と一体となって素早く対応し展開しています。創業以来、樹脂加工メーカーとしての豊富な経験・知見に裏打ちされた基盤技術をベースに、ここから培って得られたコア技術をブラッシュアップし、既存事業の拡大と次世代を担う新規事業を創出しています。とりわけ、導電性素材をはじめとする機能性樹脂の配合技術と精密・微細加工技術を用いた独創的な製品開発に取り組んでいます。設計から評価までの一貫した研究開発体制により、マーケットチャネルを活かした差別化につながる製品を提供しています。

研究開発の機能と体制

当社を取り巻く事業環境の変化に対応すべく、お客様との一体感を高め、当社の保有する技術・生産能力を最大限に発揮し、お客様から求められる価値をより早期に創出することを目的とします。

技術戦略の立案

成長産業の探索と、自社技術との整合・不足技術の明確化により、技術提携やM&Aなどを含め、中・長期的な技術戦略の立案や技術調査を行うとともに、知財戦略に基づき、産業財産権の出願・権利化など無形資産の拡大を図ります。

新規事業・新規テーマの発掘

「ニーズ」と「シーズ」を両輪とした研究開発や材料・加工技術の改良・開発を行うとともに、新規事業に必要な新製品開発とコア技術の強化を推進していきます。

新製品・新技術の研究開発

お客様に密接し、市場変化に素早く対応する研究開発と速やかな生産環境整備により、既存事業の競争力を強化し、お客様満足度を高め、事業拡大を推進する中心的な役割を担います。導電性ポリマー、機能性フィルム、ウエハーボックスなどの製品の機能向上により、高付加価値製品を開発します。

新装置開発

シリコーン加工技術など当社コア技術の応用展開と、IoTやAIなどを盛り込んだ、次世代生産に向けた国内外の生産事業所のエンジニアリング・生産活動支援や設備開発などのフォローを行います。

品質保証

当社グループのグローバル品質保証の窓口部門であり、品質保証に関する基本方針や方策などを策定し、各地域・拠点に設置された品質保証の組織を統括、具体的な展開や方策を指揮しています。また、開発品に対しても、量産に移管する際には、速やかに量産体制に移れるよう、品質チェックができる体制を整えています。

知的財産への取り組み

当社では、特許や技術ノウハウなどの知財・無形資産は、重要な経営資産であるという認識のもと、ビジネスモデルの異なる事業分野別にそれぞれ知的財産戦略を定め、新規市場と新規顧客の開拓支援を目的とした、「攻め」と「守り」の知的財産マネジメントの充実を推進しています。
 「攻め」においては、営業本部・開発本部・生産本部の3本部の一体となった活動により、戦略的産業財産権の出願、権利化などを推進し、知的財産権による市場における優位性の確立、積極的活用を図っています。
 「守り」においては、他社の知的財産権の尊重を基本に、国際的調査活動の拡充や知財のライフサイクル管理、知財契約への対応などを実施しています。さらに、知的財産活動のレベル向上のため、継続的に知財研修などの教育・啓蒙活動を実施しています。

2022年3月 2023年3月
日本 特許 1120 1157
実用新案 1 1
意匠 5260 64
商標 158 160
外国特許等 584 604