健康経営の取り組み

2020年度より健康経営全体の目標を、“従業員およびその家族のWell-beingの実現”と定め、独自指標による目標を設定しています。従業員が安心していきいきと活躍できる組織を目指し、各施策に対しての効果検証を行っております。

 

1.健康リテラシー向上の取り組み

従業員に定期的に食事や運動などのアンケートを実施し、その結果をもとに、自社の健康課題への取り組みを検討しています。特に2020年度からは食生活の改善と運動習慣の定着に注力し、以下のような取り組みを実施しています。

食生活の改善

目的と課題

  • 朝食を毎日食べない習慣の従業員が約15%いる
  • 一部の部署では24時間交代勤務があり、食生活が不規則になりがち
  • 在宅勤務を開始し、食生活のリズムや栄養バランスの乱れが懸念されるため、意識付けを行いたい

施策①スマートミール試食会の実施

2020 年より年に1 回、本社希望者にスマートミール弁当(※)を提供し、試食会を行いました。参加者は本社の約6 割に上り、約90 %の従業員が「健康的な食事への理解が深まり、普段の生活にも生かせそうだ」と回答しました。
またこの機会に併せて、管理栄養士が作成したリーフレットを配布し、日ごろの食生活において気を付けるポイントについて理解を深めました。

※スマートミール弁当:栄養素バランス、エネルギー量、塩分相当量などの一定の基準をクリアし、認証を受けた食事

事後アンケートの結果より

従業員に大好評のスマートミール

管理栄養士監修のリーフレット

施策②24時間利用可能な置き社食の導入

朝食を毎日食べる習慣がない従業員が約15 %おり、また一部の部署では24 時間交代勤務のため食生活が不規則になりがちという課題の解決のため、2020 年10月より、24 時間利用可能なサラダ・総菜などを備えた冷蔵庫・冷凍庫を設置しました。費用は一部会社負担で、社員はどれでも1品100円で購入できます。交代勤務の社員を中心に、半数以上の社員が利用しています。

運動習慣定着の促進

目的と課題

  • 1週間に2回、1回当たり30分以上の運動を実施している人の割合が30%を下回っている(40歳以上)
  • 在宅勤務の開始により、体重増加を感じる人が26%、約4人に1人であった

施策 活動量Upキャンペーンの実施

2021年2月~3月にかけて、希望者を対象に「活動量Upキャンペーン」と称し歩数記録による運動奨励を行いました。社内コミュニケーションツールを活用して日々の歩数を各自で入力し、6~7名のチームごとで合計数を競いました。その結果、全体的な平均歩数が上がり、在宅勤務時の運動不足解消に効果的であることがわかりました。また運動イベントを通して部署を超えたコミュニケーションが生まれ、職場の活性化にもなりました。

ラジオ体操

運動不足解消のため、2021年9月に週1回のラジオ体操月間を設けました。
本社出社メンバーはオフィスにて、在宅勤務や支局社員はオンラインにて参加しました。

【Q.参加者の感想(一部抜粋)】

  • 室メンバー内で話題になり、コミュニケーションのキッカケになりました!
  • ちょっと外に出てみようという気になりました!
  • 在宅の日にいかに運動するかを考えるようになった

女性の健康課題についての取り組み

目的と課題

  • 女性が健康でいきいきと働ける職場環境をつくる
  • 様々な女性の健康課題に関して、正しい知識や情報を提供し、全社的にリテラシーを高める

動画研修の実施

女性特有の健康課題に役立つ動画を、社員の8割がいつでも閲覧し学べる環境を提供。

2.心とからだの健康増進

定期健康診断受診率

実績

2017年度 100%

2018年度 100%

2019年度 100%

2020年度 99.2%

2021年度 100%

2022年度 100%

2023年度 目標

実施率100%の継続

精密検査受診率

実績

2019年度 50.0%
2020年度 72.7%

2021年度 72.2%

2022年度 50.0%

2023年度目標

受診率 80%

ストレスチェック受検率

実績

2019年度 93.4%
2020年度 92.6%
2021年度 97.8%
2022年度 93.7%

2023年度目標

受検率 95%

3.産業保健活動の強化

2017年度より特定保健指導の実施を重点的に行っています。健康保険組合との連携により、外部保健師による保健指導を社内にて実施しています。就業時間内に受けられるよう職場の配慮も行っています。また2020年度より、保健師による全員面談を開始し、不調者の早期発見・早期対応だけでなく、より自身の健康への意識を高めていただくよう、ヘルスリテラシー向上に努めています。さらに感染症対策として、風しんとインフルエンザの予防を強化しています。第5期予防接種の対象となる男性従業員が、抗体検査(および結果により予防接種)を受けやすいよう就業時間内の受診を認めています。インフルエンザ予防接種は社内での実施も開始し、費用は一部健康保険組合が補助し、接種率向上に努めています。

労働安全衛生への取り組みとして、社内に安全衛生委員会を設け、各部署から選出された委員による組織として活動。月に一度、定例会を実施し、労働環境のチェックや改善、社員の健康増進等について意見交換、情報共有を行っています。また、顧問の産業医による職場巡視を隔月で実施し、安全面、衛生面におけるチェックや指導を受け、労働環境の保全や向上に取り組んでいます。

特定保健指導実施率

実績

2017年度 61.5%

2018年度 75.0%

2019年度 81.8%

2020年度 50.0%

2021年度 55.6%

 

2022年度 目標

実施率 85%

労働安全衛生に関する取り組みの実施

安全衛生委員会 12回/年
職場巡視 6回/年

インフルエンザ予防接種率

実績

2018年度 46.0%

2019年度 39.9%

2020年度 66.1%

2021年度 45.9%

2022年度 55.0%

2023年度 目標

接種率 70%

4.受動喫煙対策

屋外を含めた敷地内全体を禁煙とし、就業時間内禁煙を制度化しています。

2021年6月には、全社的に喫煙についてのアンケートを実施しました。

喫煙者に対しては個別もしくは集団での面談を行い、今後の施策への実態調査を行いました。

喫煙率

実績

2017年度 14.6%

2018年度 9.6%

2019年度 8.3%

2020年度 7.6%

2021年度 2.1%

2022年度 3.8%

2023年度 目標

喫煙率 3%

5.ワークライフバランス

新型コロナウイルス感染症による生活様式の変化に伴い、働き方が多様になりました。当社ではそのような働き方・生活の変化に対応するため、以下のような取り組みを実施しています。

  • 在宅勤務の奨励
  • 自転車通勤の奨励
  • 1時間単位での時間休の取得
  • 健康増進手当の支給

健康増進手当とは?

在宅勤務の環境整備を含めた従業員の健康増進を目的に、すべての従業員に一律で支給しています。
使い道の例・・・スポーツジムの会費に充てる、ウォーキング用のスニーカーを購入する、在宅勤務用の椅子を購入し腰痛軽減につなげる、PC周辺機器(モニター)の購入など。

有給休暇取得率

実績

2020年度 62.5%

2021年度 56.8%

2022年度 70.2%

2023年度 目標

取得率 90%

6.Well-being Report 健康白書

当社の健康経営への取組を「Well-being Report 健康白書 2022」としてまとめました。本書には、当社の健康経営施策の内容とその成果、現状の課題、今後の目標などを掲載しています。