株主・投資家の皆さまへ

株主・投資家の皆さまには、平素より格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。

 

当社は、CATVならびに情報通信の分野において、国内外の高度な技術情報と高品質・低価格の商品を、通信工事施工業者や電気通信事業者などにワンストップで提供することで、わが国における情報インフラ整備の構築に貢献してきました。

 

電話関連商材の卸売販売からスタートした当社は、独立系の強みを活かし、時代のニーズに合わせてCATV、情報通信、防災無線、携帯電話基地局等へと領域を拡大し、顧客が求める商材を提供。現在では主要都市に13の営業所を配置し、自社企画商品を含む43,000点以上の商材を約400社から仕入れ、約2,600社の顧客に販売しています。

 

このように当社は、事業領域や営業地域の境界を越えて事業基盤を拡大してきました。
今後も専門商社ならぬ“越境商社”として、さらなる成長と企業価値の最大化を追求してまいります。
 

トップインタビュー

――現在および今後の事業環境をどのように認識していますか。

ダイコー通産は、全国へのブロードバンド環境整備やTV放送のデジタル化など、情報インフラ需要の拡大を背景に成長してきましたが、ここに来て次なる成長への機運の高まりを実感しています。

 

政府は「デジタル実装を通じて地方が抱える課題を解決し、誰一人取り残されずすべての人がデジタル化のメリットを享受できる心豊かな暮らしを実現する」ことを目標に「デジタル田園都市国家構想」を推進しており、その基盤としてFTTHの整備が進み、当社の追い風になると期待しています。

 

このほか、インバウンドの増加に伴う観光地での防犯カメラの普及、データセンターの地方へのリスク分散などによる関連商品の需要にも期待しているところです。

 

こうした中で新需要の取り込みと収益機会の獲得を通じ、さらなる成長を目指してまいります。
 

 

――成長機会を捉えるための「強み」は何でしょうか。

商品力と顧客対応力だと考えています。

 

商品力については、幅広い取引先ネットワークを活用して、大型機材からビス1本まで、お客さまの多様なニーズに応える43,000点以上の資機材をラインアップしています。
また、プライベートブランドを含む「自社企画商品」を取り揃えているほか、電力会社や通信事業者の仕様に適合した「認定商品」の提供にも力を注いでいます。

 

顧客対応力については、豊富な商品ラインアップと、業界・市場の最新情報を融合した先進のソリューションを提案し、CATV業界や情報通信業界の高度化するニーズに、高い専門能力で応えています。
 

――中長期の成長戦略と対処すべき課題についてお聞かせください。

IoT社会の実現に向けて、条件不利地域のエリア整備(基地局整備)、5Gなど高度化サービスの普及展開、鉄道・道路トンネルの電波遮蔽対策、光ファイバー整備の全国展開が推進されており、CATVと情報通信の世界はいま急速な変化に直面しております。

 

ダイコー通産はこうした時代のトレンドを的確につかむとともに、ワンストップであらゆる資機材を全国に提供できるという独自の優位性を一段と高めることで、継続的な成長を実現していきたいと考えています。

 

事業課題への対応に関しては、自社企画商品の拡充を通じて商材のコモディティ化に対応する一方、物流センターや営業所の新設など、営業体制と物流体制の両者を高度化していくことで、物流費の抑制やリードタイムの短縮を図っていく方針です。
 

――最後に、投資家の皆さまへのメッセージをお願いします。

ダイコー通産は「和を以て努力せよ」を社訓として掲げています。
社員間の協調により新たな価値を創造していくこと、お客さまや取引先との連携を絶えず強化し、豊かで調和のある社会の実現を目指すことが当社の使命です。

 

株主・投資家の皆さまとの絆(和)も、充実した利益還元と持続的成長による企業価値の拡大を通じて、より強固なものへ高めていきたいと考えています。

 

新たな成長を見据えて躍進を続けるダイコー通産にどうぞご期待ください。