交流電源装置の基本構成

直流入力(蓄電池) → インバータ(CVCF*) → 交流負荷(無停電電源)
*CVCF = Constant Voltage Constant Frequency

 

 

標準品以外の仕様品も御用命下さい。

交流電源装置の種類と変遷

交流電源装置の系列

常時インバータ給電方式

商用電源の状態に関わらずインバータによって、常に調整された安定した出力を負荷機器へ出力するUPSです。
常時インバータ回路が常に給電することになるため常時インバータ給電方式と呼んでいます。

  1. ダブルコンバージョン方式
    UPSの入力の商用電力を整流器により直流電力に変換し、バッテリを充電しながらインバータを介しもう一度、交流電力へ逆変換して負荷機器へ出力するUPSです。UPS内部で2回の変換をするのでダブルコンバージョン方式と呼びます。全電力を2回変換しているため、効率よりも出力性能や、並列運転で高信頼性を必要とする場合に適しています。
  2. デユアルコンバージョン方式
    UPS内部の電力変換回路は、交流とバッテリを繋ぐ直列コンバータと交流エネルギーを補償する並列コンバータで構成されています。通常時は、並列コンバータで商用電源にある入力電圧変動を吸収した電力を、停電時にはバッテリの電力を直列コンバータ経由で負荷機器へ供給します。
    高効率UPSです。

ランインタラクティブ給電方式

常時商用給電方式UPSの不足する機能(定電圧制御機能、高調波電流を抑制するアクティブフィルター機能や無効電流を抑えて力率を改善する機能)を付加した方式のUPSです。

  1. パラレルプロセッシング方式
    ランインタラクティブ給電方式のUPSで、アクティブフィルター機能と力率を改善する機能を付加したUPS方式です。
    高効率と無停電を重視したUPSです。ただし出力電圧は入力に依存。
  2. デユアルプロセッシング方式
    パラレルプロセッシング方式のUPSに、入力電圧の補償(定電圧)機能を付加した方式です。
    高効率と無停電と定電圧を特徴としたUPSです。

常時商用給電方式

商用電源が正常な通常時は、その商用電源をそのまま接続した負荷機器へ給電するUPSです。
停電が発生すると蓄電されたバッテリ電力がインバータにより直流から交流に変換され、出力が商用電源からインバータ側へ切り換えられて接続負荷機器へ電力を供給します。(瞬断あり)