お客様に必要とされる存在であり続けるために

当社は、1947年の創業以来、日本における急速なモータリゼーションの中で、店舗を通じてお客様に車に関する商品とサービスを提供し続けてまいりました。そして現在、国内で約600店舗、海外では約60店舗、カー用品の販売とサービスを提供する「オートバックス」の店舗を展開し、車買取・販売を展開する「C@RS」等を含めると国内で約1,000店舗を展開するまでに至りました。

 

この間、世の中は大きく変化しました。例えば自動車産業に目を向けると、電気自動車の普及が始まり、自動運転車も実用化に向けた開発が進んでいます。また、気候変動問題も解決すべき重要な社会課題の一つとして、社会、企業、そして個人の間でもさまざまな取り組みが進められています。さらにインターネットを活用したサービス利用が世の中に浸透することで、お客様の嗜好、価値観、購買行動も多様化してまいりました。このような状況において私たちは、カー用品の卸売・小売事業にとどまらず、お客様にクルマで「出かける楽しさ」を提案し続ける会社へと進化を遂げ、これまでにない新たな価値を創造し、提供することで、業界全体の活性化に貢献してまいります。

 

一方、クルマとそれを利用されるお客様を取り巻く環境が変化する中でも、変わらないものもあります。それは「社会の交通の安全とお客様の豊かな人生の実現」です。クルマという存在がなくてはならない世の中となった今、さまざまな社会課題を解決しながら人とクルマが共存し続けられるような持続的な社会の実現に向けて、「社会の交通の安全」と「お客様の豊かな人生の実現」に貢献することが、私たちオートバックスグループが存在する意義であると考えています。

 

当社は2024年度に、オートバックス1号店のオープンから50年の節目を迎えますが、厳しい事業環境下での持続的かつ中長期的成長を実現し、事業環境の変化を上回るスピードで進化し続けるため、フランチャイズチェン改革を実行しています。これにより、FC加盟店舗とFCチェン本部が真に一体となってお客様接点を増やし、お客様視点で商品やサービスの開発・提供を行うなど、より一層お客様に支持されるFCチェンへと進化することで、客数・売上をより伸長させ、さらなるシェア拡大を図ります。

 

これからの経営環境の変化と未来のクルマ社会、そしてそれを利用されるお客様に想いを馳せながら、基盤事業のさらなる深化を図るとともに、創業期の当社がそうであったように、再び進取の気性に富む企業集団へと変貌を遂げて、新たな価値創造にも挑戦を続けてまいります。当社のさらなる進化にご期待ください。

 

代表取締役 社長
堀井 勇吾